「実践・ソフトウェアのISO9000」(日本能率協会マネジメントセンター:新倉忠隆著)の内容から抜粋しています.(1994年版のISO9001の解説です.出版当時のTickITにも対応しています.)

4.3 契約内容の確認

品質システム構築のポイント

審査に関連して

2000年版では

 大きく変わった点は,手順の文書化が要求事項ではなくなった点である.組織が必要としなければ手順の文書化は必要ないが,関連する要求事項は実質的に増えており,効果的な業務の実施のためにはある程度の手順の文書化は必要であろう.
 従来から,TickITの審査では,契約内容の確認の記録の内容に踏み込んで監査が行われることがあった.ISO9001の2000年版では,”製品に関連する要求事項のレビュー”の記録に,レビューを受けてとられた処置の記録が要求されており,TickITでなくてもお客様の要求するものを確実に提供できるように組織が活動していることが確認されることになったといえる.
 2000年版では,お客様への製品情報の提供や引き合いに関するお客様とのやりとり,およびお客様からのフィードバックなどに関しても効果的な方法を明確にして実施することが要求されている.これは,1994年版にはなかった要求事項である.

以上
1995,2001 新倉忠隆