「実践・ソフトウェアのISO9000」(日本能率協会マネジメントセンター:新倉忠隆著)の内容から抜粋しています.(1994年版のISO9001の解説です.出版当時のTickITにも対応しています.)

4.7 顧客支給品の管理

品質システム構築のポイント

審査に関連して

2000年版では

 1994年版では顧客支給品は英語の原文では支給品は提供されたproductであるとしてサービスを含む製品が対象となっていたが,JISの翻訳で物品という訳が当てられていたため,国内では提供された物(物品)だけが対象となっていたと思われる.この点については,2000年版では,知的所有権を含む顧客の所有物の管理の要求事項に変わっており,実質的には管理すべき対象が拡大されている.
 但し,顧客の知的所有物は従来から法律により保護されているものであり,それを守るべきことがISO9001の要求事項で明確になったということもできる.

以上
1995,2002 新倉忠隆